2014年7月30日水曜日

入浴剤をつくる。クラリセージのミルク風呂。

私の農地のクラリセージです。右側のセージよりも数倍大きくなりました。2014年7月

昨年の秋に私の農地に植えたクラリセージですが、日ごと大きくなり、甘い香りの花を咲かせています。以前に鉢植えで育てたことがありますが、その時とは違う姿に驚いています。

クラリセージは、利用部位が葉、花、種子、精油で、特徴が苦い収斂、加温性のハーブ。鎮痙、消化器系機能補助、子宮の刺激、鎮静他、薬用使用はディオスコリデスの時代から知られていたなどとハーブ大百科/デニ・バウン著に記載されています。


今回はクラリセージをつかって入浴剤をつくります。

クラリセージのミルク風呂(1回分)
材料クラリセージの花と葉(フレッシュ)・・・約20g、牛乳・・・200ml。



クラリセージの花がついた茎、そして葉を切り、布でつつむかまたはハーブなどの入浴剤の袋に入れます。



香りが少しフルーティーな感じもするようです。
クラリセージは切り花、ドライフラワーに最適などと上記の書に記載されています。





鍋にはかった牛乳を入れます。

ハーブのミルク風呂は牛乳などを入れてもよいです。
牛乳は、入浴剤として使用しても独特の香りはほとんど感じないようです。



牛乳を入れた鍋にクラリセージを加えて熱を加え、沸騰したらおろし、ふたをしてさめるまでそのままにします。

牛乳にクラリセージの香りが少し移ったようです。

浴槽にお湯を入れて、クラリセージを浸した牛乳とクラリセージを包んだ袋など入れて入浴します。


入浴したところ、香りは穏やかで、鼻につんとこない感じでした。アロマテラピーの精油ともまた違い、フルーティーな香りも感じられるようです。

牛乳は暑い夏の時期でも気持ちよくつかうことができます。肌にもしっとりした感じが残ります。

浴槽のお湯は入浴後、すぐに流すとよいです。




2014年7月27日日曜日

メリッサ(レモンバーム)のジェル状ローションをつくる。メリッサ精油、パルマローザ精油をつかう。

フレッシュのレモンバームはレモンの様な香りが心地よいです。

本格的な夏がやってきましたが、レモンのような心地よい香りを使用したくなり、今回はメリッサ精油でボディー用のジェル状のローションをつくることにしました。

メリッサは、別名がレモンバーム。地中海原産で、頭頂部と柔らかい緑色の葉を水蒸気蒸留すると、最大抽出量が0,02%のほんのわずかな精油が抽出されるなどとエッセンシャルオイル&ハーブウォーター375/ジニー・ローズ著に記載されています。

材料は、(約25ml容器用)グレープシード油とセサミ油あわせて小さじ1/2、エタノール小さじ1/2、キサンタンガムをミクロパーテル(耳かき型さじ)中盛り5杯、メリッサ精油、パルマローザ精油各1滴、精製水20ml。


ビーカーにグレープシード油、セサミ油、エタノールを入れます。

今回のグレープシード油とセサミ油は種子から抽出です。植物オイル・ハンドブック/シャンタル&クレルジョウ著によりますと、グレープシード油は再生作用、皮膚のアンチエイジング他、セサミ油は肌をやわらかくする他と記載されています。さっぱりした感じにするためにエタノールを加えました。


キサンタンガムを加えます。

キサンタンガムは、植物由来のジェル基材です。


メリッサ精油、パルマローザ精油を加えて撹拌棒で約1分間混ぜます。

今回のメリッサ精油は葉から抽出です。気持ちを落ち着かせる作用、抗炎症作用他、パルマローザ精油も葉から抽出で広範囲におよぶ抗菌作用、皮脂分泌調整作用他とエッセンシャルオイル&ハーブウォーター375/ジニー・ローズ著に記載されています。花のような香りがあるパルマローザ精油を加えました。


精製水ををすこしずつ加えて撹拌棒で約1分間まぜます。

不純物がない純度の高い水で、アロマテラピーの水性の基材として使用されます。

ラップなどをかけてそのまま15〜20分くらいおいてから撹拌棒でまぜます。(キサンタンガムのダマをなくすために行います)


容器に移してラベルなどを貼ってはやめにつかいます。冷蔵庫に入れるとひんやりとして気持ちがよいです。

メリッサ精油にパルマローザ精油を加えましたが、メリッサ精油の香りが損なわれずに甘い香りが少し加わったようになりました。ローションの感触は、今の時期にほどよい感じです。



2014年7月23日水曜日

カモミールのスリープ・バッグをつくる。

私の農地では、ローマンカモミールの花が咲いています。2014年7月

これからも暑さがますます続き、寝苦しい夜もありますが、今回はローマンカモミールとペパーミントの枕の下や傍におくスリープ・ピローをつくります。


材料は、乾燥したローマンカモミールとペパーミント合わせてカップ1、布16cm×34cm、キルト芯約14cm×24cm、針、糸。

ローマンカモミールとペパーミントを乾燥させて、オーブン40℃で約1時間仕上げ乾燥をしました。



用意した布を縫い代を5cmにして、詰め口を残して縫い合わせ表に返します。
キルト芯も縫い合わせます。


ローマンカモミールとペパーミントをキルト芯に入れて詰め口をとじます。

さわやかなりんごのような香りのローマンカモミールにすっきりした香りもあるペパーミントを合わせました。


キルト芯を布に入れて詰め口をとじます。

最後の詰め口を縫わないで、香りがなくなってきたら、開いている詰め口から
キルト芯に精油を1〜2滴加える方法もあると思います。


カモミールは、心身をリラックスさせてくれる香りで、また花と葉は、乾燥させてポプリやハーブピローになどとハーブ事典/レスリー・ブレムネス著に記載されています。

枕の傍に置いて試してみましたが、爽やかな感じがしました。香りが感じない時は、揉んでみるとと香りがしますので揉んでみるとよいです。


2014年7月20日日曜日

目の疲れにローズウォーターの湿布。ダマスクローズの芳香蒸留水をつかう。

蔵王バラ園で2013年6月に撮影したダマスクローズ。写真だけでも目の疲れがやわらぎます。

仕事で毎日目を使いますので、いつも目のつかれを癒すものがないかと思っていたところ、ローズウォーターをつかう方法が、マインドマップアロマセラピー/モニカヴェルナー著に記載されていました。今回はこちらを参考につくります。


材料は、ローズダマスクの芳香蒸留水、コットンパフ2枚(1回分)


芳香蒸留水は、水蒸気蒸留法で採取する際にできる芳香性の水でフローラルウォーターともいい、水溶性成分と微量の精油が含まれています。(マインドアップアロマセラピーより)

ローズウォーターは、すでに何百年にもわたり、治療、健康、美容のためにつかわれていて、体に対する作用が鎮静、消炎他と上記の書に記載されています。



コットンパフを用意します。





ローズウォーターを染み込ませます。

今回つかうローズウォーターはブルガリア産です。良い香りです。
アロマテラピーの基材としてもつかわれます。


目の上に置きます。


目を閉じて、その上に置いて約5分くらい行いましたが、ひんやりとした感触でダマスクローズの優雅な香りがしました。精油よりも穏やかな香りですので、精油が苦手な方にもよいと思いました。湿布を終えた後も香りが残り、すっきりした感じで目には少し活力がついた感じがしました。

ネロリウォーターでも代用できるなどと上記の書には記載されていました。今度試してみます。


2014年7月16日水曜日

ラバンジンのスワッグをつくる。

テーブルの上に置いても壁に飾っても・・2014年7月

ラベンダーの花が終わる頃、ラバンジンの花が咲きます。ラバンジンは、イングリッシュラベンダーとスパイクラベンダーの交配種で曲線的な習性をもち、また香水業界で好まれるなどとハーブ大百科/デニ・バウン著に記載されています。

私の農地では、現在花が咲いているラバンジンですが、今回は、長い花穂と茎からスワッグをつくることにしました。スワッグとは、花でつくった長めの綱などと育てて飾るドライフラワー(山と渓谷社)に記載されています。


ラバンジンのスワック
材料 ラバンジンの花穂がついた茎約40本(うち花が白い色微量)エキナセアの種類の花3本。フラワー用のテープ、リボン約1m。


そのままグラスに飾ってもも良い感じです。
今回は一緒にエキナセアの種類で花びらが細いものも飾ります。



ラバンジンとエキナセアを2つに分けます。

1日置いて少し乾かしました。


フラワー用のテープでラバンジンとエキナセアの茎を固定します。

まずラバンジンを固定してからエキナセアを固定します。



それぞれ茎の末端から半分に切ったリボンを巻き付けて花穂側にリボンを少し長く残します。

今回は、ラベンダーのクラフトを作る時ほど眠くはなりませんでした。

花穂側をそれぞれのリボンを真ん中で結び、一緒にして出来上がりです。


乾燥しても良い香りがしますのでそのままでも良いです。ラバンジンはわずかに樟脳の香りが交じるなどとハーブ大百科/デニ・バウン著に記載されています。ラベンダーとまた少し違った趣も面白いと思いました。


2014年7月13日日曜日

ローズマリーせっけんをつくる。ローズマリー・シネオール精油、プチグレイン・ビターオレンジ精油、海藻パウダーをつかう。

ちょうど今、咲いているローズマリーの花を飾りました。2014年7月


汗ばむ季節がやってきました。いつもよりも石けんをつかう機会が多いこの頃です。今回は、すっきりした香りのローズマリー精油をつかった石けんをつくります。

ローズマリー石けん1個分(ボディー用)
材料 石けん素地(手で練って形を作る石けん)50g、ローズマリー精油3滴、プチグレン精油2滴、海藻パウダー小さじ1、熱湯15ml。



せっけん素地をはかり容器にいれます。

今回は、純植物性せっけん素地です。簡単につくることができます。


海藻パウダーを加え混ぜ合わせます。

夏のイメージで海藻が浮かびました。シックな色になりました。ローズマリーにも合うような感じです。



熱湯を加えて混ぜ合わせ、精油を加えて練ります。

厚めのビニール袋などに材料を入れて、精油を加えて混ぜ合わせて練ります。ローズマリー精油は、葉から抽出。外用で毛髪や皮膚のトニックとして、プチグレイン精油は葉と枝から抽出。過度の発汗やオイリーヘアなどとエッセンシャルオイル&ハーブウォーター375/ジニーローズ著に記載されています。


形をつくり、ビニールから取り出し乾かします。

鉢植えのローズマリーの花が咲いていました。こちらのローズマリーは、1年中花が咲いているように感じます。何回か写真を投稿しました。出来上がったせっけんに花を飾りました。


ローズマリー精油のブレンドを考えたところ、ローズマリーとプチグレンは相性のよい香りと記載されている本が結構ありました。今回はこのブレンドを行ってみましたが、ローズマリー精油に甘い感じが加わったようになりました。

2014年7月9日水曜日

入浴剤をつくる。ローマンカモミールのビネガー風呂。ローマンカモミール、赤ワインビネガーをつかう。

ローマンカモミールが開花中です。2014年7月

私の農地では、現在ローマンカモミールが花を咲かせています。

茎を長く伸ばして地面を這っているものもありますが、花も葉もさわやかなりんごのような香りがします。

今回は、ローマンカモミールのビネガーをつかった入浴剤をつくります。

まずハーブ酢をつくります。
材料 赤ワインビネガー500cc、ローマンカモミールの花1つかみ弱。(参考文献 ハーブ事典/レスリー・ブレムネス著)


赤ワインビネガーをはかり鍋にいれます。

ビネガーバスは、かゆみをしずめ、筋肉痛をやわらげ、肌をやわらかくしてくれるなどとハーブ事典/レスリー・ブレムネス著に記載されています。ビネガーは、リンゴ酢と記載されていましたが、ちょうど赤ワインビネガーがありましたので、赤ワインビネガーを使用しました。


赤ワインビネガーとローマンカモミールを一緒に煮たてます。

赤ワインビネガーの香りが部屋中に漂いましたが、翌朝は大丈夫でした。上記の書には、薬効のある入浴用ハーブとして、カモミールはリラックス効果などと記載されていました。



1晩そのままにして濾して保存ビンに入れます。

カモミールの香りがほのかにします。


濾した液約150ccを入浴時に入れてみましたが、ほのかにローマンカモミールの香りがします。赤ワインビネガーの香りが気になる場合は、量を調整するとよいと思いました。
入浴後は心身共に、すっきりした気分になりました。


ハーブ事典/レスリー・ブレムネス著には、入浴時のハーブのポイントとして、湯の温度を体温と同じくらいにしておくこと、最低10分間はゆっくりと湯につかることなどと記載されています。参考にしていきたいと思います。



 


2014年7月6日日曜日

1日の終わりのリラックス。トリートメントオイルをつくる。マンダリン精油、クラリセージ精油、カモミール・ローマン精油をつかう。

より甘い香りになりました。


柑橘系の香りはどんな時でもよい気分になりますが、特にすっきりしない今の時期は、気持ちがよいです。今回は、マンダリン精油をつかってトリートメントオイルをつくります。

マンダリンは、中国南部が原産で、多くの地域に帰化していて、精油はマンダリンとよばれる、主にヨーロッパ原産のものと、タンジェリンとよばれる主にアメリカ原産のもので、ほとんど同じ用途で使用されていて、作用がリラックス作用、鎮静作用、催眠作用などとエッセンシャルオイル&ハーブウォーター375/ジニー・ローズ著に記載されています。

以前購入したものです。中身はしまった感じで甘くおいしかったです。皮は、乾燥させてポプリに使いましたが、より甘く濃い香りになったようでした。


リラックストリートメントオイル(約25ml)
材料は、マンダリン精油3滴、クラリセージ精油1滴、カモミール・ローマン精油1滴、アプリコットカーネル油15ml、ホホバ油精製10ml。


アプリコットカーネル油とホホバ油精製をビーカーに入れます。

アプリコットの仁から抽出のアプリコットカーネル油は、強壮、滋養、保湿他多くの効用があり、ホホバの種子から抽出のホホバ油は、皮膚の保湿、活力回復、シワ予防他多くの効用があると植物オイル・ハンドブック/シャンタル&リオネル・クレルジョウ著に記載されています。


精油をそれぞれ加えて撹拌棒でよくかき混ぜます。

マンダリン精油の他クラリセージ精油、カモミール・ローマン精油を加えました。主にリラックスなどといわれている精油を加えました。作製後、すぐに眠くなり、うとうとしてしまいました。



入浴後、作製したトリートメントオイルを脚、腕、腹部他に、できるだけ心臓に向かう方
向になでたり、少しやさしくもんだりします。


使用したところ、マンダリンの香りが2種類のブレンドにより、より甘い香りになったようです。クラリセージは好みもありますが、マンダリンの香りになじんで違和感がない感じでした。

1日の終わりにトリートメントオイルをつかって簡単にリラックスできることができます。




2014年7月2日水曜日

マロウの花のフェイシャルスチーム

私の農地ではマロウの花が満開です。2014年6月

今年は、マロウの花がたくさん咲きました。現在でも開花中すが、採取して乾燥させたものもあります。マロウ(Malva sylvestris)の花は、ハーブティーなどでよく用いられますが、湿布やパックとしても活用されているとメディカルハーブ ハーバルセラピストコース・テキストに記載されています。今回は、マロウの花をつかったフェイシャルスチームを投稿します。


マロウの花のフェイシャルスチーム1回分
材料は、乾燥させたマロウの花4gに、レディースマントル2g、ヤロウ2g、ローマンカモミールの花4g、フィーバーフューの花2g、熱湯1リットル。

乾燥させたマロウの花に、同じ時期に採取した他のハーブも加えました。それぞれ美容にもつかうことができるようなハーブです(参考文献 ハーブ事典/レスリー・ブレムネス編)



ハーブなどの入浴剤を入れる袋(布などでもよいです)に乾燥させたハーブを入れます。

マロウは、ウスベニアオイといわれて、粘液質を豊富に含むため、欧米では昔から風邪によるのどの痛みや咳、胃炎や膀胱炎などに用いられるなどとメディカルハーブ ハーバルセラピストコース・テキストに記載されています。ハーブティーは穏やかな味と香りで、心が落ち着くような感じがします。



洗面器にハーブを入れた袋を入れて熱湯を注ぎます。

一瞬ですがお湯が薄い青い色になりました。青色はアントシアニン色素だそうです。


頭にバスタオルをかぶり、目を閉じて蒸気を顔に当てます。

青い色がなくなったお湯に、花が大きくて濃い紫色のマロウの種類の花を加えてみました。
マロウは皮膚のトラブルに湿布やパックとして活用されているとメディカルハーブ ハーバルセラピストコース・テキストに記載されています。


10分くらいバスタオルを頭にかぶり、パックを行いましたが、甘い香りがして暖かくなり眠くなりました。終わった後は、水道水で軽く顔をすすぎましたが、肌がしっとりした感じになり少し引きしまった感じにもなりました。これからの夏の肌のケアーとしても役に立つと思います。