2012年9月27日木曜日

ポマンダーをつくる(1)ポマンダーとは。フルーツポマンダー。エッグポマンダー。

ポマンダーとは


ポマンダーがベッドルーム用のハーブの香り。レスリー・ブレムネス編ハーブ辞典



ポマンダーとは
ポマンダーとは、フランス語のpommeーd'ambreから来た言葉で、pommeはリンゴ、ambreはアンバーグリス(竜涎香)のかたまりを意味しています。
しかし、アンバーグリスに限らずマスク(麝香)をはじめ芳香のある練り物を透かし彫りをほどこした、金、銀、ゾウゲなどの小さな丸い容器に詰めて、首やベルトにかけたものをポマンダーとよびました。
中世ヨーロッパでは、いやな匂いと悪疫、魔除けから身を守るために、ポマンダーを身につけました。

手作りできるポマンダー

フルーツポマンダー
オレンジはおなじみですが、グレープフルーツ、レモン、ライム、ダイダイ、スダチ、キンカン、姫リンゴ、紅玉リンゴ他でもつくることが可能です。
上記のフルーツにクローブを刺して、スパイスなどの香料をまぶして乾燥させたものです。
欧米では、クリスマスプレゼント、クリスマスデコレーションとしてつかわれるようです。



フルーツポマンダーが記載されている熊井明子著ポプリの詩



エッグポマンダー
ポマンダーの容器を卵の殻をつかって手作りするものです。卵の中身を取り出して、乾かして殻全体に紙や布を貼って、中にハーブやポプリをいれます。

上記,愛のポプリ、ポプリの詩、ポプリ熊井明子著を参考にしました。


レースをつかったエッグポマンダー熊井明子著ポプリ



最近のことですが、オレンジポマンダーをつくりたいとアロマセラピストの講座にいらしているSさんが言いました。オレンジポマンダーはアロマ環境協会の検定テキストに記載されています。

検定テキストに記載されているオレンジポマンダー

オレンジポマンダーの体験講座は、開店したころ行いました。
また、昨年、ハーブの講座の講師であるKさんが、オレンジポマンダーを講習して受講生のかたに喜ばれました。

オレンジポマンダーをまた、今年の秋の体験講座で行うことにしました。
フレッシュなオレンジとスパイスの香りがまた教室にひろがることを楽しみにしています。

次回から、実際に手作りできるポマンダーの展示をします。














2012年9月24日月曜日

サシェをつくる(4)−3アロマテラピーのサシェ。日本の匂い袋風サシェ

アロマテラピーのサシェ
日本の匂い袋風サシェ


2012年8月秋保大滝植物園にて秋の七草の寄せ植えを発見



日本の匂い袋風の香りもアロマテラピーでつかう精油でつくることができます。
サシェの袋も和風にします。
店で行われるハーブのお香をつくる体験講座ではこちらのサシェも一緒につくります。
受講生の方の精油のブレンドも毎回楽しみです。


日本の香り袋風サシェ

サンダルウッド精油
クローブ精油
シナモンリーフ精油
スターアニス精油
パチュリ精油
スパイクナード精油
布、綿または化粧用コットン他、針、糸、必要でしたらリボン、マジックテープ。

精油を3滴〜5滴を選んで、ブレンドをします。



和風の染め物の布をつかいます。




NHK趣味悠々香りを楽しもうのテキストには、匂い袋につかわれる香料が記載されていて、白檀、丁字(子)、桂皮、大茴香、藿香、甘松他がありました。
上記の精油と関係があり、日本の匂い袋風の香りもつくることができるようです。

テキストには、日本の匂い袋の調合にきまりはなく、白檀の割合を30〜40%で、こちらをベースに他の香原料を好みの割合で加えるとありました。





お香の原料いろいろのページ。アロマテラピーの歴史でもおなじみ古代からの品々が記載されています





綿に精油をおとしてキッチンペーパー
で包みました。


今回のサシェは、サンダルウッド精油が2滴、クローブ精油、パチュリ精油、スパイクナード精油をそれぞれ1滴ずつブレンドしました。

和の気分になりたい時。和の装いにも。



綿を入れて完成。三角形のサシェにしました。






2012年9月20日木曜日

サシェをつくる(4)−2アロマテラピーのサシェ。クローゼット用フレッシュナーのサシェ

サシェをつくる(4)ー2
アロマテラピーのサシェ






自作のドライフラワーアレンジメント。仙台市の主人の実家に飾る。




ディヴィット・シラー&キャロル・シラー著書『実用540アロマセラピーブレンド辞典』には、クローゼット用フレッシュナーの利用方法として、精油を綿布にたらし、クローゼット内に置くことが書いてありました。
こちらの精油のブレンドを参考にサシェを作ります。

クローゼット用フレッシュナー

防虫効果もあるシトラスの香りのサシェ(1個分)

リツェアクベバ精油・・・4滴
クローブ精油・・・2滴
アミリス精油・・・1滴
布、精油をたらす綿、針、糸、必要でしたら、キッチンペーパー(綿を包む)、リボン、マジックテープ




精油を綿に落として、キッチンペーパーで包み、サシェの袋にいれます。





精油は、香りが必要になったら足していきます。
上記の本によりますと、リツェアクベバは、アジア原産で小果から抽出されて、濃厚なレモンの香りがあり、鎮静、頭をすっきりさせる。クローブは、アジア原産、つぼみから抽出されて、頭をすっきりさせる。殺菌、防虫。アミリスは、西インド諸島および中央アメリカ原産で木片から抽出されて、鎮静、芳香剤の香りを長持ちさせる、殺菌とありました



アミリスが記載されているジュリア・ローレス著エッセンシャルオイル図鑑。ミカン科の木の精油で、サンダルウッドと違います。



クローゼットの端に置きますので、すこし大きめの平面風サシェと三角のサシェです。三角のサシェも平面風になります。吊るしても良いようにリボンを付けます。


リバティープリントをつかいました。


どちらも口にマジックテープをつけて、とりだしやすくしました。



マジックテープで口をとめています。


三角サシェは、平面風サシェにもなります。上と同じ物。



つくったサシェをクローゼットに入れたところ、レモンの香りにスパイスと樹木が加わって開ける度に良い気分になります。



2012年9月17日月曜日

サシェをつくる(4)−1アロマテラピーのサシェ。リボンのサシェ

サシェをつくる(4)−1




2012年9月9日定禅寺ハーブギャラリーにて


(4)アロマテラピーのサシェ

アロマテラピーで使用する精油のみを使ってサシェをつくることも可能です。

店を開いて3カ月ほど経ったころ、ハーブやアロマテラピーの講座をはじめました。
アロマテラピーが初めての方になじんでいただくには、どうしようかと考えていたところ店で販売しているリボンが二重になっていて、袋状になっているギフトチューブリボンという物がありました。
ギフトチューブリボンはハーブをいれて店の壁に飾ったりしました。



柑橘系のポプリを入れたギフトチューブリボンのサシェ



この中に精油を入れたら良いのではと考えました。最初は脱脂綿をつかいましたが、色付きの化粧用コットンパフやテッシュペーパーもつかいました。
その頃、講座にいらしていたFさんからご依頼をいただき、お子様が通っていらっしゃる学校の社会学級のアロマテラピー講座の講師として伺った時のことです。
途中から、校長先生、学年主任の先生(お二人とも男性)がいらっしゃって、お子様のお母様方と一緒に、ギフトチューブリボンでサシェをつくりました。グレープフルーツかローズマリー?か何かの精油を選ばれたと思いますが、サシェのリボンも結んでなごやかな雰囲気でした。



現在では、色がついたコットンパフは、販売されていないようで残念です。



ギフトチューブリボンがないときは、素敵なリボンを2枚重ねて両脇を糸で縫います。
ギフトチューブリボンをつかったサシェは、「香りのサシェ」という名前をつけて精油は1〜2滴使用しました。
アロマテラピー利用法の芳香浴法にもなると思います。
次回もアロマテラピーのサシェの展示をしていきます。お楽しみに。












2012年9月7日金曜日

サシェをつくる(3)ねこのサシェ。ねこの好きなハーブをつかったサシエ

2012年8月蔵王バラ園にて
(2)ねこのサシェ

10年以上も前ですが、マーサ・スチュワート・リビングというアメリカのテレビ番組が日本で放送されていました。マーサ・スチュワートが料理、ガーデニング、クラフト、宝飾類ほかいろいろなジャンルから提案を行う番組で、内容はもちろんですが、すべてがすばらしく、大好きでした。ハーブを使った料理やクラフト、マーサのハーブガーデン、ゲストの皆さまもすばらしく、自然療法家の方がゲストでお話をしたこともあります。月日が経った現在でも十分に参考にできることばかりです。
ねこのハーブといわれるキャットニップも登場していて、キャットニップフィッシュのつくりかたや、キャットニップスプレーの紹介もあり、当時、キャットニップフィッシュは実際につくって主人の実家のねこ(チャチャとクロの姉妹・・現在も健在)にあげました。
マーサが番組でつくったキャットニップフィッシュをまた作ってみます。

マーサのキャットニップフィッシュ(4個分)
材料・・・乾燥したキャットニップ30g
布、針、はさみ、型紙

フィッシュの型紙をつくり、6cm×11cmの布2枚を中表に重ねてさらに型紙を重ねて、まち針でとめます。フィッシュの形を布になぞって、さらに、ぬいしろ5mmをとってなぞり、はさみで切り取ります。上部の真ん中あたりを3cm除いてフィッシュの形を糸でぬいます。


表に返してアイロンをかけて乾燥したキャットニップをいれます。紙を丸めてメガホンみたいにして口が開いているところから入れていき、開いている部分を糸でぬいます。(キャットニップをしっぽにも入れて、フィッシュはまるまるとさせる)


ヒモでぶらさげるとよいということですので、棒とウールの毛糸でつくってみます。


2種類つくってみました。1つ目は、マーサのレシピのキャットニップのみでつくりました。2つ目はキャットニップにネコがすきだというレモングラス(ネコ草の役目ともいわれる?)をブレンドしました。



以前つくった時は、ベランダで栽培していたキャットニップを少しずつ乾燥させましたが、足りなくなり、キャットミントやペニーロイヤルミントなどもいれました。
その頃、東京に住んでいて、ベランダで栽培していたキャットニップ。花を咲かせていました。最初のキャットニップフィッシュの材料にしました。


現在、宮城県の蔵王町に少しばかりの畑を所有していますが、先日キャットニップを収穫しようと行ってみたところ、枯れてしまったようで形跡がありません。近親種キャットミントは相変らず元気ですが。マーサは、キャットニップはやせた土地の方がよいといっていました。
畑のキャットミント。10年くらい前からそのままです。キャットミントの近親種。青い花を咲かせます。2012年8月に撮影しました。


今回は、市販のキャットニップをつかいます。
最新薬用植物学の本によりますと、キャットニップの成分のnepetalactoneはマタタビにふくまれるiridomyrmecin似ていて、ネコ属動物を特異的に興奮させる作用のある成分と記載されていました。


マーサは、キャットニップはねこの刺激剤に近いといっていました。
マーサは当時ネコを8匹飼っていて、番組に時々登場させていました。その中でもモーツァルトという名前のねこが1番のお気に入りで、モーツァルトは、社交性に乏しいけれども、キャットニップが好きで他のネコと混ざって遊ぶといっていました。
キャットニップフィッシュはボタンをつけないこと、のりを使わないことともいっていました。

今回作成したマーサのキャットニップフィッシュは以前あげたチャチャとクロにまたあげようか、それとも店のスタッフのKさんのねこにあげようかと思いましたが、Kさんに、Kさんのねこは、どのようなにおいが好きなのか聞いてみたところ、新品の靴の皮のにおいが好きといっていました。しかし、人間が履いた靴には興味を示さないそうです。

また機会がありましたら、ねこの好きなにおい、もう少し調べてみようと思います。