2014年11月29日土曜日

バターをつかった乳液をつくる。ココアバター、マカデミアナッツ油、ブルーヤロウ精油、オレンジ・スイート精油、ラベンダー精油をつかう。


肌の乾燥が気になる季節となりました。私の店ではアロマテラピーの体験として、毎年今の時期に、植物性のバターやあたたかみのある香りの精油などをつかって、乳液をつくる講座を行っています。店の講座ではマンゴーバターをつかいますが、今回はココアバターとブルーヤロー精油をつかってみます。


ココアバターは、カカオの種から抽出した固形油脂で、化粧品として口紅やマッサージクリーム他に用いられ、手の熱で溶けて皮膚をやわらかく滑らかにする性質から軟膏、さらにマッサージの潤滑油としても利用が可能などとキャリアオイル事典/レン・プライス、シャーリー・プライス、イアン・スミス著に記載されています。

ヤロウは、ヨーロッパ全土の野原、道端、草原の周囲に育ち、ヤロウ精油は、ジャーマンカモミールと同じように、カマズレンを含有しており、濃い青色をしていて、スキンケア他にとアロマ療法大全/モニカ・ヴェルナー、ルート・フォン・ブラウンシュヴァイク著に記載されています。今回は葉と花から抽出のブルーヤロウ精油をつかいます。

今回の精油は、ブルーヤロウ精油、他オレンジ・スイート精油、ラベンダー精油。



バターをつかった乳液(ボディー用で25ml容器用)
材料 精製水20ml、マカデミアナッツ油3ml、パーム乳化ワックス1g、ココアバター1g、キサンタンガム0,25g、ブルーヤロウ精油1滴、オレンジ・スイート精油1滴、ラベンダー精油1滴。


1つ目のビーカーに精製水を入れて、2つ目のビーカーにはかったパーム乳化ワックス、ココアバター、マカデミアナッツ油をいれます。

精製水はアロマテラピーの水性の基剤として使われます。パーム乳化ワックスはパーム由来の乳化剤でクリームや乳液をつくる際に使用します。マカデミアナッツ油は種子から抽出でパルミトレイン酸を約20%含み、スキンケア用としてよく使用されます。


水や湯をいれた鍋にビーカーを入れて湯煎にかけ、両方の温度が50〜60度になったら鍋からはずし、1つ目のビーカーの精製水の半分を2つ目のビーカーに入れて撹拌し、キサンタンガムを加え残りの精製水を加え撹拌します。

キサンタンガムは、ジェルやとろみのあるクリーム、乳液作りに使用する植物由来のジェルベースです。



保存容器にうつして乳化するまで容器をふり、精油を加えます。

ブルーヤロウ精油は、カモミール・ジャーマンとも似ているような香りもしますが、すっきりしたさわやかさも感じるようなので、さらに甘くさわやかな香りのオレンジ・スイート精油と香りの調整をしたいと思いラベンダー精油も加えてみました。


使用してみたところ、さわやかさに甘い香りもある香りになりました。日中に使用しても気分転換になるようです。べたつきはほとんど感じませんが、皮膚を覆い保護してくれるように感じます。日中のハンドケアとしてもよいと思いました。もちろんこれから夜にもつかいます。


2014年11月22日土曜日

ポマンダーをつくる。(2)フルーツポマンダーをつくる。3レモンのポマンダー。

以前作製したオレンジのポマンダー、カボスのポマンダーとともに

クリスマスが近くなると気になるフルーツポマンダーです。

今回のフルーツポマンダーはレモンをつかいます。

チリ産のレモンを購入しました。


ポマンダーとは、フランス語のpomme-d'ambreからきていて、pommeはりんご、ambreはアンバーグリスのことで、アンバーグリスなどの強い香料を容器にいれたもののことで、魔よけ、悪疫からのお守りとして身につけるものでしたが、今では香りとその形の美しさを楽しむものとなっています。フルーツポマンダーはポマンダーの1種でオレンジなどの表面にクローヴをびっしりと刺し、香料の粉をまぶして乾かしたものです。グレープフルーツ、キンカン、紅玉リンゴ他でもできます。(参考文献ポプリの詩/熊井明子著)



レモンのポマンダー(1個分)
レモン・・・1個、クローヴ・・・約20g、オールスパイス・・・小さじ1と1/2、幅4mmのフラワー用のテープ・・・約30cm、飾り用コード・・・長さはお好みで



レモンにフラワー用のテープを十字にかけてテープを除いた部分に、竹串で穴をあけてクローヴをさしていきます。

クローヴはびっしりと刺して、クローヴの頭をくずさないようにということですが、なかなか難しい
ものです。


オールスパイスを乳鉢で砕き、粉末状にします。

オールスパイスは、数種類のスパイスを合わせた香りがするともいわれていますが、なんとなくクローヴのにおいも感じますが、シナモンのすっきりしたような感じ他もしました。


粉末状にしたオールスパイスをビニール袋にいれ、テープをはずしたクローヴを刺したレモンを入れてころがしてオールスパイスの粉末を全体にまぶし、ビニール袋の口をとじて、そのまま1〜2日置きます。時々レモンをころがして粉末が均等にまざるようにします。

レモンの香りが引き締まったように感じます。酸味のような感じもあります。


袋から取り出して、クローヴの間につまった粉末は竹串で取り除き、できるだけ早く乾かします。カチカチに乾き、1/3以下の重さになればできあがりです。飾り用のコードを結びます。


以前作製したオレンジやカボスのフルーツポマンダーはまだ香り、特にクローヴの香りが感じます。ビニールの袋に入れたばかりの今回のレモンのポマンダーは1日たったところ少し甘いような香りに感じます。今回も成功するように祈ります。





2014年11月15日土曜日

クローゼットの臭い消しに。重曹、レモンマートル精油、ユーカリ精油、タイム・チモール精油をつかう。




季節は秋も深くなり、衣類も冬物の準備が必要となりました。衣類の入れ替えの時にクローゼットの臭いが何となく気になりました。今回はクローゼットに置く臭い消しをつくります。

クローゼットの臭い消し
重曹100g、レモンマートル精油8滴、ユーカリ精油8滴、タイム・チモール精油4滴、酸化鉄イエロー、酸化鉄ライトブラウン、酸化鉄ローズブラウンそれぞれミクロスパーテル(耳かき型さじ)1杯ずつ。



重曹をはかり容器などに入れます。

重曹は炭酸水素ナトリウムなどともよばれ、料理や掃除、入浴剤他につかわれて、消臭効果もあり、においを吸い取る作用もあります。(参考文献ナチュラル・クリーニング/佐光紀子著)




はかった重曹に精油を加えて混ぜ合わせます。

レモンマートル精油は枝、葉から抽出、レモンに似た香りで空気を清浄するルームスプレーに。ユーカリ精油は葉から抽出で、抗菌作用、抗真菌作用、消臭作用他。タイム・チモールは全草から抽出で、すぐれた抗菌作用、においの気になるゴミ箱などの抗菌スプレーに。タイム精油は妊娠初期、分娩前後の使用は控える。レモンマートル精油、ユーカリ精油は妊娠中、授乳中は使用を避ける。(参考文献アロマテラピー図鑑/佐々木薫監修、エッセンシャルオイル&ハーブウォーター375/ジニー・ローズ著)


精油を加えた重曹を3等分にして、ビニール袋などに入れて、それぞれアースプグメントで色づけをします。

目を楽しむために色付けをします。アースピグメントは、アイカラーやチークカラーなどにつかわれます。今回は、酸化鉄ローズブラウン(赤みのある茶色)酸化鉄ライトブラウン(オレンジがかった明るい茶色)酸化鉄イエロー(落ち着いた黄色)をつかいました。



保存ビンに1種類ずつ色付けしたものを入れていき、蓋を閉めて1日そのままにして重曹に精油をなじませます。

少しスパイスのような感じあるするさわやかなレモンの香りになりました。。


蓋をあけて、クローゼットに置いて香りがなくなったら交換します。

今回は試しでクローゼットの仕切りの小さなスペースに1個置いてみました。2日後、クローゼットを開けると強くは感じませんが、少しスパイスのような感じもするレモンの香りがしました。本日は中にあったコートを着用して通勤しましたが、心なしか爽やかな気分で通勤できました。

2014年11月8日土曜日

ローズヒップとホウズキ(食用)のリース。

私の農地のローズヒップと食用ホウズキをつかいました。


今回はローズヒップと食用ホウズキのリースをつくります。

私の農地では、今年もローズヒップを収穫することができましたが、昨年よりは多く収穫できませんでした。昨年はリースにしたり、ジャムを作ったりしました。今年は今回のリースにするだけの量でした。少し残念ですが、ちょうど初夏に苗を植えた食用のホウズキの実がきれいでしたのでローズヒップと一緒につかってみます。


ローズヒップと食用ホウズキのリース(直径14cmリース台用)
材料・・ローズヒップ73個、ホウズキの実11個、 トウヒ3個、ワイヤー24番7本、フラワー用のテープ、リボン、リース台。

乾燥した材料です。トウヒは以前購入したクラフト用のものです。


リース台に壁掛け用のフックをつけたら、ホウズキの実の上の部分に半分に切ったワイヤーをとうしてワイヤーを揃えてフラワー用のテープを巻きます。

ホウズキの袋はこわれやすいので気をつけます。食用なので食べてみると甘いトマトのようでおいしいです。



リース台にグルーガンでホウズキをつけていき、ローズヒップをそのまわりにつけていきます。

ローズヒップのあの甘酸っぱい香りがします。


リボンをつけて、トウヒをつけ、仕上げにローズヒップをまたつけて出来上がりです。

もうすぐクリスマスです。毎年この時期にローズヒップのリースをつくります。来年はどのようなローズヒップのリースになるのでしょう。

2014年11月4日火曜日

筋肉の緊張にトリートメントオイル。カユプテ精油、クラリセージ精油、ジュニパーベリー精油、ジンジャー精油、スイートアーモンド油、セントジョンズワート油をつかう。


ここ数日のことですが、少し重い物を手で運んだりすることが多かったので、首から肩にかけての筋肉に疲れがあるように感じています。

アロマ療法大全/モニカ・ヴェルナー/ルート・フォン・ブラウンシュヴァイク著によりますと、筋肉が緊張していた時などは、精油をつかった入浴でリラックスしたり、トリートメントをすることがよいことなどと記載されています。今回はこちらを参考にトリートメントオイルをつくります。


筋肉の緊張をやわらげるトリートメントオイル(50ml)
材料・・・セントジョンズワート油30ml、スイートアーモンド油20ml、カユプテ精油4滴、クラリセージ3滴、ジュニパーベリー精油1滴、ジンジャー精油2滴。

今回はお試しということで、精油は参考の書の半分の量にしました。


セントジョンズワート油とスイートアーモンド油をビーカーにいれます。

セントジョンズワート油は筋肉の緊張緩和、スキンケア他、スイートアーモンド油はスキンケアに有用などと上記の書に記載されています。今回のセントジョンズワート油は、オリーブ油で花を浸出したもので、スイートアーモンド油は仁から圧搾法で抽出したものです。

精油を加え、撹拌棒で混ぜます。

今回使用の精油には、作用が、緊張緩和や筋肉に作用するものなどが上記の書に記載されています。今回の使用の精油は、カユプテ精油は葉や枝から、クラリセージ精油は全草から、ジュニパーベリー精油は果実から、ジンジャー精油は根から抽出です。植物油の香りもありますが、甘く少しフルーティーな感じもする香りになりました。


保存容器に注ぎ早めにつかいます。

今試してみますが、また今晩自宅に帰りましたら、試してみようと思います。

出来上がりを試してみたところ、刺激がない香りでさわやかさもある甘い感じになりました。肩から首にかけてまっすぐまたは円を描き軽くトリートメントを行いましたが、暖かくなり、緊張もすこしやわらぐような感じでした。


















2014年11月1日土曜日

ワイルドストロベリーのフェイシャルスチーム。


今回はワイルドストロベリーのフェイシャルスチームです。

メッセゲ氏の薬草療法/モーリス・メッセゲ著/田中孝治監修/高山林太郎訳には、ワイルドストロベリーの採取のしかた・つくりかた・使い方が記載されています。今回はこちらを参考にワイルドストロベリーのフェイシャルスチームを行います。


ワイルドストロベリーは、ギリシャの医学者テオフラトスからローマの詩人オウィディウスやウェルギリウスにいたる古人たちも、この植物を尊重していました。むかしフランスで鑑賞用に栽培されたりしましたが、日本の北海道に帰化して繁殖していますので、「エゾヘビイチゴ」という和名がつけられましたなどと上記の書に記載されています。


ワイルドストロベリーのフェイシャルスチーム(1回分)
材料・・・乾燥したワイルドストロベリーの葉・・・ひとにぎり半、湯・・・1リットル

私の農地では、今年はあまり実は多く付きませんでしたが、収穫して冷凍したものがありました。今回いっしよに使用します。イチゴ自体ー神々が祝福したこの植物の赤いおいしい実ーたいへんに栄養があり、食欲を増進させ、便通をつける力があり他、その汁液をつけると、肌が清潔になり、健康になりなどと上記の書に記載されています。



洗面器に乾燥したワイルドストロベリーの葉をいれます。

先日、秋の剪定をして葉を乾燥させました。葉と根でつくったお茶は血液を浄化し、あらゆる体組織を刺激するととともに神経を鎮めてくれ、煎剤をローションや手(足)浴用剤他に外用するなどと上記の書に記載されています。




熱湯を注ぎ、頭にバスタオルをかぶり湯気を顔にあてます。

熱い湯に気をつけなければなりません。緑茶の様にも感じますが、穏やかなやさしい香りも感じます。いっしょに使用した実の甘い香り少し感じます。



しばらく行い(約10分)軽く洗顔を行いました。終わった後はすっきり感もありしっとりした感じにもなりました。なんとなく春を思い出す香りがしますが、実際に春に行うと感じないような春の香りが思い浮かぶようです。