2012年10月29日月曜日

入浴剤をつくる。パンプキンシードについて。ハーブをつかった肌をやわらかくする入浴剤をつくる。




2002年10月英国キューガーデンにて


10月31日はハロウインということで、最近はカボチャが飾られているのをよく目にします。ハーブを習っていたころ、ハロウィンのカボチャのランタンをつくる講座を受講しました。今思えば、悪い霊を追い払うためのカボチャといわれているのに、私は可愛らしくくり抜いてしまいました。ハロウィンの日はテーブルに作成したカボチャを飾って部屋の電気を消しました。可愛らしい顔は逆に不気味に感じました。


カボチャの種パンプキンシード

デニ・バウン著ハーブ大百科によりますと、パンプキンシードはオイル、ビタミン、ミネラル、特に亜鉛を含み、前立腺肥大の治療に有効であり、腸内寄生虫の駆除にも効果があることが記載されていました。
薬用には、殻をさかないということですが、殻をさいた種子は、生あるいは炒ってスナックまたはパンにいれるそうです。


私の店で販売している宮城県大河原町のお菓子屋喜多屋さんのパンプキンラングドシャです。種がこうばしいです。



ハーブをつかった皮膚を柔らかにする入浴剤をつくる

アン・マッキンタイア著女性のためのハーブ自然療法によりますと、皮膚を柔らかくするには、 コンフリー、マーシュマロー、カモミール、エルダーフラワーなど鎮静効果のあるハーブの濃い浸出液を風呂の湯に加えるとよく効くとありました。

こちらを参考に入浴剤をつくってみます。
マーシュマロー、カモミール、エルダーフラワー・・・合わせて20グラム



ハーブティーのブレンドでも良い組合わせです。


ハーブを袋にいれて、熱湯1リットルを注ぎ、冷めるまでそのままにします。
さらに今回は、皮膚を柔かくするといわれているアボカド油も1〜2,5ミリリットルを浴槽に一緒にいれることにしました。




ふたをします。

皮膚にさまざまな有用性があるといわれるアボカド油です。

ハーブの浸出液とアボカド油を浴槽にいれてよくかかき混ぜます。

私はハーブティーで、冷えがあるときなどに利用する今回のブレンドですが、入浴剤としては、香りは穏やかで、体も温まり、肌もしっとりする感じでした。これから冬にかけての時期に利用すると良いと思いました。











2012年10月25日木曜日

入浴剤をつくる。フレッシュハーブを収穫して入浴剤をつくる。




私の店のハーブの講師であるKさんがご持参し飾ったハーブの花束です。トウガラシが素敵です。



ハーブを収穫して、すぐに利用できる入浴剤をつくりました。

まず、私が所有している宮城県蔵王町にある農地でフレッシュハーブの入浴剤に使用できそうなハーブを収穫しました。一部を紹介します。


オレガノです。お料理でおなじみ


フレッシュのハーブティーがおいしいアップルミントです。


ゴールデンレモンタイムです。タイムにレモンの香りがまざって良い香りです。



ホールズミントです。アップルミントに似ているといわれます。

その他、ペパーミント、ゴールデンオレガノ、クリーピングタイムも収穫しました。



フレッシュハーブの入浴剤をつくります。


収穫したハーブを洗って手やはさみで短くします。

いまの時期は、あまり虫がいませんね。


ハーブをいれる袋にハーブを約40グラムいれて、1リットルの熱湯を注いでふたなどをして冷めるまでそのままにします。


乾燥したハーブよりお湯の色が薄めです。

熱湯を注いだとたん、部屋に良い香りが広がりました。フルーティーな香りにも感じられます。ハーブの抽出液はハーブが入った袋も一緒に浴槽にいれて、袋は首や肩などの疲れたところに当てるとよいです。
乾燥したハーブとは違う香りの体験もなかなか良いものだと思います。


2012年10月22日月曜日

入浴剤をつくる。ハーブをつかった美しくなれる入浴剤をつくる。




9月からまた咲いた私の店の前にあるコンテナのラベンダーです。



ハーブをつかった入浴剤をつくる

アン・マッキンタイア著『女性のためのハーブ自然療法』の記述によりますと、歴史上の伝説の美女達は、ハーブが香るお風呂に入ることで、肌の美しさと若さを保ったということです。その中のひとり、名高いフランスの美女が美しさの秘訣をのこしているということです。その美しくなれる入浴剤は、ローズマリー、コンフリーの根、乾燥したラベンダー、ミント、タイムを、それぞれひとつかみ、モスリンの袋にいれて熱湯を注いで10分間おき、バスタブのお湯に加えます・・とありました。

こちらを参考に美しくなれる入浴剤をつくってみました。
ローズマリー、ラベンダー、ミント、タイムを合計20グラム合わせます。


市販のハーブティーでもよいです。お庭にあるポプュラーなハーブですね。




熱湯を1リットル注ぎ、冷めるまで抽出してバスタブに入れます。(分量他日本メディカルハーブ協会ハーバルセラピストコース・テキストを参考)


ハーブをいれる袋にいれて抽出。

ふたなどをつかうとよいです。

ハーブの入った袋ごとバスタブにいれました。袋は、肩や首の疲れがある場所に当てると気持ちがよいです。

前述の女性のためのハーブ自然療法によると、  ハーブによっては、体を清潔にするだけではなく、筋肉の緊張をほぐし、無気力を解消するうえ、皮膚の機能をたかめるそうです。

お風呂にいれたところ、つい気持ちがよくて、うとうとしてしまいました。体も暖かくなりました。

毎日15分間、ゆったりした気持ちでつかるとよいということも記述してありました。







2012年10月18日木曜日

入浴剤をつくる。ローズマリーのお疲れさま発砲する入浴剤。入浴用ハーブの袋をつくる。




昨年の年末に、ローズマリーの香りが好きな主人につくってあげた発泡する入浴剤です。重曹とクエン酸、スイートアーモンド油、ハーブはローズマリーとジンジャー、精油は、ローズマリーとレモングラスを合計5滴つかいました。
疲れをとり、リフレッシュをして新年を迎えて欲しいと思いつくりました。
ローズマリーが好きな主人にとって満足の入浴剤だったようでした。

レスリー・ブレムネス編ハーブ辞典によりますと、ローズマリーは記憶力を強める作用があるといわれます。

入浴用ハーブをいれる袋をつくる

オーガンジーの布を2種類1mずつ購入しました。




時間のある時に袋をつくっておきます。


1時間で4個つくりました。



横向きにリボンを結んでもよいです。

ハーブなどをいれて完成。







2012年10月15日月曜日

入浴剤をつくる。ローズとバターのお風呂。お風呂の歴史



ローズとバターのお風呂

昨年の年末につくった、お湯に入れると発砲する入浴剤です。
重曹とクエン酸、精油は、ローズの香りを主にした4種類のブレンドで、他にマンゴーバター、ローズパウダー、ローズの花びらも加えて、新年に向かい、心身ともに美しい?1年であるように願ってつくりました。
マンゴーバターがミルクのお風呂のようになり、ローズの花びらはもちろん、ローズの香り、その上ミルクが合わさったようで良い気分でした。
入浴剤にバターをつかうことも良いことです。


お風呂の歴史ですが、メソポタミアのお風呂で、シュメール人による紀元前4000年末頃の都市ウルクの神殿群のなかに給水施設を持った沐浴室がみつかっているということです。また、紀元前3000年頃のエシュヌンナ宮殿では、沐浴室が5ヵ所みつかっているということです。

お風呂は、昔の儀式、浄め、病気の治療、くつろぎなどを基に、現在では、清潔、楽しみ、健康が日常生活のなかで重要な意味をもつのではないかといわれているようです。
また日本では様々な入浴剤が開発されているのも健康と関係しているといわれているようです。

ハーブやアロマテラピーに関わるようなこともあります。
エジプトでは、入浴の際に天然の炭酸ソーダが石けんのようにつかわれていて、入浴後に身体につける香膏や香油も用いられていました。

ミルクは古くから用いられていたそうで、海藻、モミの木の油、カミツレ、タイム、カシの樹皮、バラの花、クルミの葉、松葉の煎じ汁、いろいろの泥、シャンペン、ワインなども用いられていたという話もあるそうです。

私が子供のころ、アメリカに行った時の事ですが、現地の子供たちと一緒に週末旅行に行って宿泊した時、お風呂に入る時間になりお湯を浴槽に貯めていたら、びっくりした顔で・・・washing?と聞かれました。その子供の順番になったら、その子供は、シャワーだけで早く終えて出てきました。

仏教とともに伝わったといわれる日本のお風呂ですが、いろいろな歴史を経て、現在では熱湯にはいる風呂といわれて日本ほど熱湯浴の普及しているところはないそうです。

以上吉田集而著「風呂とエクスタシー入浴の文化人類学」を参考にしました。

日本のお風呂は独特のもののようですが、わたしは大好きでハーブ、アロマテラピーを取り入れて楽しんでいます。次回も続いていきます。













2012年10月11日木曜日

ポマンダーをつくる(4)2クリスマスのエッグポマンダー森林の香り

クリスマスのエッグポマンダー

2012年5月東北大学植物園にて

子供のころ、仙台市内にある私の実家にはモミの木の鉢植えがありました。種類はわかりませんが、クリスマスの頃になると飾りをつけたりしました。年々大きくなり、土に植えることになりました。クリスマスの時期だけ鉢上げをして家の中に入れたり、外で飾りをつけて窓から眺めたりしました。香りの記憶はほとんどありませんが、飾り付けをした葉はいつもやさしい感じがしました。

前回の続きです。クリスマスのエッグポマンダーをつくる
2つ目のブレンド


森林の香り
ジュニパー、ユーカリ、オールスパイス・・・合わせて大さじ2
シベリアモミ精油・・・2滴

それぞれハーブ、スパイスをはかり、乳鉢をつかって少し砕きそのままにします。
精油を加えて混ぜ合わせます。




ジュニパー、オールスパイスは果実を使用、ユーカリは葉を使用。
ハーブ大百科によりますと、ジュニパーは苦い芳香性、殺菌作用。オールスパイスは刺激、加温、芳香性。ユーカリ(グロブルス種)は、芳香、刺激性などと記載されていました。

3種類を砕いた方が、香りが強くでます。このままでも森林のような良い香りですが、アロマテラピーで使用される精油も加えてみました。

シベリアモミの球果から抽出された精油をつかいました。パインの精油よりやさしい香りで、もう少しやさしい香りが、私の店にある日本産のモミの精油だと思いました。

ジニー・ローズのエッセンシャルオイル&ハーブウォーター375の本によりますと、シベリアモミはロシア広く分布していて呼吸器系などに使用されることがあると記載されていました。


エッグポマンダーの容器にいれます。さわやかさで苦みもある香りになりました。







2012年10月8日月曜日

ポマンダーをつくる(4)1クリスマスのエッグポマンダーオレンジのポマンダーの香り

クリスマスのエッグポマンダーをつくる



3年くらい前に外部のカルチャースクールで行ったクリスマスの1日講座です。
スプレー、キャンドル、ポプリなどクリスマスにちなんだ香りを提案しました。

お世話になったカルチャースクールは、私が店を開店して半年くらいからスクールが震災後、閉じることになるまで時々お手伝いをさせていただきました。大変お勉強になることばかりで、現在もその当時学んだことを参考にしています。
私の店の近くには、同じ系列のスクールがありますが、そちらでもお手伝いをさせていただいたことがありました。結婚前には私も会員でしたので、また機会がありましたら受講させていただこうと思っています。

クリスマスのエッグポマンダーをつくる
卵の容器をつかってクリスマスの香りをつくりました。

卵に穴を開けて中身を取り出して、洗剤で洗い乾かします。
今回は、クリスマスの柄の布を2cm×2cmに切って卵に貼りました。





クリスマスのエッグポマンダーのブレンドは2種類です。

まず1種類目は、オレンジのポマンダーの香りです。
クローヴ、シナモン、カルダモン、オールスパイス、オレンジピール、レモンピール・・・合わせて大さじ2
オレンジ・スイート精油・・・2滴




各スパイス類を軽く砕きます。オレンジピール、レモンピールには、精油を落し、スパイス類と混ぜます。

牧野和漢薬草大図鑑によりますと、クローヴの使用法の部分には、化粧品、香水、防虫香、食用の香辛料などとありました。

オレンジのポマンダーをつくったけれども失敗してしまった時に、また材料が余った時など使用した材料でつくることができます。

1日経ったブレンドを嗅いでみますと、フレッシュなオレンジの香りとそれぞれのスパイスの香りがして、オレンジにクローヴを刺してポマンダーミックスをまぶした最初の段階の香りのようでした。

2種類目は森林の香りです。
次回に続きます。









2012年10月4日木曜日

ポマンダーをつくる(3)睡魔が現れた時に振るエッグポマンダー

エッグポマンダーをつくる



上の写真は、ポプリの講座を受講していた時に教材でいただいた卵型の容器です。残念なことにふたを開けることができなくなりました。

ポマンダーの容器に卵の殻をつかうエッグポマンダーをつくりました。
卵に穴をあけて中身をとりだして、洗剤で洗い乾かして、2cm×2cmくらいに切ったお好みの紙を貼っていきます。


卵の中にいれるハーブのブレンド(睡魔が現れた時に振る)
眠い時や集中力が必要な時に振るエッグポマンダー
2種類です。
ペパーミント、ローズマリー、レモンピール・・・合わせて大さじ2杯
レモンの精油・・・2滴
レモンピールにレモンの精油を落として上のハーブと混ぜ合わせます。

2つ目はペパーミント、ローズマリー・・・合わせて大さじ2杯のブレンド



どちらもすっきりした香りです。


デニ・バウン著ハーブ大百科によりますと、ペパーミントは苦く強い芳香。レモンは苦い芳香、冷却性のハーブ。レスリー・ブレムネス著ハーブ辞典には、ローズマリーは空気をきれいにする作用があると記載されていました。


ハーブのブレンドを入れてオーガンジーなどでふたをして終了

お好みの柄なども貼ることもできます。













2012年10月1日月曜日

ポマンダーをつくる(2)フルーツポマンダーをつくる。オレンジのポマンダー

フルーツポマンダーをつくる



2012年お正月に使ったダイダイ(左、中央)と葉がついたミカン

写真は、昨年の年末に購入したダイダイです。
ダイダイは生薬単の本によりますと、原産地がヒマラヤで、中国を経て日本に渡来したビターオレンジの変種ということです。ビターオレンジは、アロマテラピーでおなじみの花から抽出された精油がネロリです。

上の写真のダイダイは、果皮をポプリなどにつかいました。
スイートオレンジよりもひきしまった香りで、味は夏みかんのようでした。

ダイダイは、ポマンダーの材料になりそうですが、残念ながら年末にしか販売されていないようです。フルーツポマンダーはクリスマスの飾りともいわれますので10月あたりからつくることが多いです。
ダイダイは、お正月の飾りなのです。


フルーツポマンダーをつくる
オレンジをつかって久しぶりにつくってみました。

まずポマンダーミックスをつくる


乳鉢をつかいました



カルダモンの香りが大好きですので、カルダモンが入ったトラディショナルというミックスにしました。好みでカルダモンを多めに、シナモン、オリスルート、オールスパイスすべてを細かくしました。フルーツポマンダーは1個分ですので、合計小さじ2杯分くらいにしました。
ポマンダーミックスは、2週間くらいねかせるとよいそうです。


かたいものは途中でハサミをつかいました


乳鉢をつかってスパイス類を細かくしているうちにぼんやりしていた頭がはっきりとしてきたような感じがしました。
生薬単によりますと、カルダモン、シナモンは芳香性健胃薬に配合されたり、牧野和漢薬草大図鑑によりますと、オールスパイスは芳香性興奮薬などと記載されていました

オレンジにおなじみフローラルテープを十字にはって、クローブ30グラムくらいを竹串をつかいながら刺したあと、テープを取り除き袋にいれて、ポマンダーミックスをまぶして1〜2日そのままにしました。


無事にリボンなどをつけることができますようにクリスマス用に金色がよいかな


袋を開けてみたところ、オレンジがフレッシュからすこし熟したような香りになり、カルダモンがクローヴなどの香りにすこしさわやかさをあたえているようでした。

袋から出してカチカチになるまで乾かします。
カチカチになった時の香りも楽しみです。

無事にクリスマスにはリボンやコードで飾ることができるように祈りました。