2014年2月15日土曜日

入浴剤をつくる。エルダーフラワーとミルクのお風呂。


ハーブティーでおなじみのエルダーフラワーですが、マスカットの様だともいわれて飲みやすくおいしいハーブティーです。英国では、伝統的な自然飲料コーディアルとしても知られています。

日本メディカルハーブ協会のハーバルセラピストコース・テキストによりますと、エルダーフラワーは、フラボノイドを豊富に含むハーブの代表で、発汗、利尿作用をもたらし、また欧米ではインフルエンザの特効薬とよばれるなどと記載されています。

エルダーフラワーとミルクをつかった「ニワトコのミルク風呂」が、THE BOOK OF THE BASH/キャサリン・カナー著に記載されています。〜心がヒリヒリするときは、優しくて、爽やかな香りのニワトコ風呂〜などとあります。今回はこちらを参考につくります。

エルダーフラワーとミルクの入浴剤
1回分材料。エルダーフラワーカップ1/2、牛乳200ml、ローズアブソリュート精油1滴。

エルダーフラワーを牛乳の中に3時間ほどつけます。

牛乳にエルダーフラワーが浮いています。THE BOOK OF THE BATHのレシピではミルクがもう少し多くなっていましたが、今回はお試しということででこちらの量にしました。


弱火で少し温めてからこして浴槽のお湯に加えます。

下に容器などを置いて、布やハーブなどの入浴剤をいれる袋にエルダーフラワーをそのまま注ぎます。入浴時には、袋も一緒に浴槽に入れます。良い香りでおいしそうです。


ローズアブソリュート精油を準備します。ある程度入浴の後、浴槽にローズアブソリュート精油を1滴加えてかき混ぜます。

もっと香りがほしいときは、バラの花弁を加えてと上記の書に記載されていましたので、今回はローズアブソリュート(Rosa damascenaの揮発性有機溶剤抽出法でとれた)精油をつかいます。


入浴してみたところ、エルダーフラワーの香りはあまり強くは感じませんが、穏やかな香りです。エルダーフラワーをこした後の袋を一緒に入れるとより香りがします。途中でローズアブソリュート精油を加えたところ、少し華やかな感じになりました。

本日も寒い1日でしたが、体が温かくなりました。


入浴後は、すぐに浴槽を洗い流すとよいです。




2014年2月12日水曜日

ローズマリーのフットバスで気分転換。ローズマリー・ベルベノン精油、グレープフルーツ精油、ブルーサイプレス精油、天然塩をつかう。

写真のローズマリーは、私の店にある鉢植えのものです。今の時期でも葉が緑色で花が咲いています。
2014年2月

今回はローズマリー精油をつかった天然塩で足浴用のブレンドをつくります。ローズマリーは元気を与えてくれる香りともいわれています。春まではもう少しのところですが、この寒さを何とか乗り切っていきたいものです。

ローズマリーの足浴用ソルト材料は2回分です。ローズマリー・ベルベノン精油3滴、
グレープフルーツ精油2滴、ブルーサイプレス精油1滴、天然塩大さじ1。


天然塩をはかり、保存ビンに入れます。

今回は死海の塩マグネシウムをつかいます。天然塩は、マグネシウムを始めとするナトリウム以外のミネラルを含むとされ血流をよくし、発汗作用があるため入浴剤の基材として利用されるなどとアロマテラピー用語辞典/公益社団法人日本アロマ環境協会に記載されています。



精油を加え、保存ビンのふたをしめてビンを振ります。


今回つかうローズマリー・ベルベノン精油です。一般的なローズマリー・シネオール精油よりも成分の1,8シネオールが少ないです。精神疲労、落ち込みなどにも適用なとエッセンシャルオイル&ハーブウォーター375/ジニー・ローズ著に記載されています。香りは、ローズマリー・シネオール精油よりも落ち着きがある感じがします。

さわやかで甘い感じのグレープフルーツ精油、サイプレス精油にやさしさが加わったような香りのブルーサイプレス精油を加えました。ブルーサイプレス精油は、香水の調合ではベースノートとしてつかわれ、すばらしい保留材になるなどと上記の書に記載されています。

大きめの洗面器にお湯をはり、作製した半分の量を入れて良く混ぜます。

湯温38〜40度で10分くらいおこないました。38度〜40度のぬるい湯は副交感神経を優位にしますなどとアロマテラピー検定2級公式検定テキスト/社団法人日本アロマ環境協会に記載されています。



作製したものをお湯に入れてみたところ、甘く少しスパイシーな香りがしました。足浴が終わった後は、しばらく足の温かさが続きました。

また、今回は夜に行いましたが、寝付きもよかったです。

グレープグルーツ精油には光毒性がありますので皮膚に使用した後は紫外線に当たらないようにしましょう。

2014年2月8日土曜日

ココアせっけんをつくる。ココアパウダー、アーモンドパウダー、シナモンパウダー、ベンゾイン精油をつかう。

アーモンドチョコレートの香りがします。

バレンタインデーが近づいてきました。チョコレートが気になりますが、チョコレートもココアもカカオが原料です。また手作りのハンドクリームなどの材料として使用するココアバターもカカオからのものです。チョコレートの香りに引き寄せられて、今回はココアのせっけんをつくります。


材料は1個分です。(ボディー用)
石けん素地(手で練って形をつくる石けん)50g、ココアパウダー小さじ1/2、アーモンドパウダー小さじ1/2、シナモンパウダー少々、ベンゾイン精油5滴、熱湯20ml。


石けん素地をはかりビニール袋に入れます。

純植物性石けん素地です。手で練って形をつくる石けん作りにつかわれます。簡単にせっけんをつくることができます。


アーモンドパウダーを加えて混ぜ合わせます。

アーモンドをパウダー状にしたものをフライパンで煎りました。色が茶色っぽくなり、芳ばしい香りになりました。美容ではせっけんがわりに、荒れた肌をなめらかにしてくれるなどとTHE BOOK OF THE BATH/キャサリン・カナー著に記載されています。


ココアパウダー、シナモンパウダーを加えて混ぜ合わせ、さらにビーカーに入れた熱湯を2回に分けて混ぜ合わせながら加えます。

ココアパウダーはチョコレートのような香り、シナモンパウダーが加わると少しスパイシーになりました。

ベンゾイン精油を加えて全体をよく練り合わせます。

ベンゾイン精油はバニラのような香りです。バニラと同じ成分も入っています。鎮静作用などがあります。

お菓子の型などにラップを敷き、素地を入れて押し込み、ラップの端をもって素地を出しラップをはずして4〜5日間、涼しいところで乾燥させます。


できあがったせっけんは、アーモンドチョコレート菓子のような香りになりました。感触も優しいです。

2014年2月5日水曜日

シャンプー後につかうヘア用ミルクローションをつくる。柚子のフローラルウォーター、アルガン油クリア、セサミ油、シアバター精製をつかう。



今回は、シヤンプーの後につかう乳液状のローションをつくります。ドライヤーで髪を乾かす前などにつかいます。ヘアケアには植物油やバターだけでも良いですし、芳香蒸留水だけでも良いですが、シャンプー後は、その中間の乳液状のものがよいのではないかと思いました。まだまだ寒さも続きますので温かみのある香りの柚子のフローラルウォーターをつかいます。

材料は、シアバター精製1g、アルガン油クリア0,5g、セサミ油0,5g、植物性乳化ワックス1g、柚子のフローラルウォーター(芳香蒸留水)10ml。


つくり方は乳液のつくり方です。

今回は保存ビンとビーカーでつくります。
保存ビンに、シアバター精製とアルガン油クリア、セサミ油、植物性乳化ワックスをはかり入れます。

シアバターは植物性バターで、保湿他スキンケアに力を発揮するといわれていて、アルガン油は、植物オイル・ハンドブック/シャンタル&リオネル・クレルジョウ著によりますと、乾燥していて精彩のない毛髪を強くしなどと記載されています。セサミ油は、生ゴマ油です。爪や毛髪に活力を与えるなどと上記の書に記載されています。植物性乳化ワックスは、乳液などをつくる際に使用する植物由来の乳化ワックスです。

ビーカーに柚子のフローラルウォーターを入れます。

柚子のフローラルウォーターです。水蒸気蒸留法で精油を抽出する際に精油とともに得られる水です。わずかながら精油成分も含まれるともいわれていて、アロマテラピーの基剤としてもつかわれます。やさしい香りです。


保存ビンとビーカーを湯煎の鍋で80度に温度をあわせます。

思ったよりも簡単で早くできあがりそうです。


鍋からはずし、保存ビンに温度を合わせた柚子のフローラルウォーターを、2回にわけて入れてふたをしめて振り、その後、約20分振ります。

出来上がりです。手にとると柚子の香りが穏やかにします。ラベルに日付などを記入してできるだけ早くつかいます。冷蔵庫で保管しようかな。


出来上がりを試してみたところ、柚子のフローラルウォーターの香りが穏やかに感じました。べたつかずに程よい感触です。シャンプー後でなくても使用することができました。

柚子のフローラルウォーターは、あまり香りが強くないですので、今回は、シアバターとアルガン油は香りがほとんどない精製のものをつかいました。







2014年2月1日土曜日

サシェをつくる。(6)レモンのサシェ。

三角のサシェにもできます。

レモンを使用したポプリの作製は、2月頃がよいといわれています。
他の時期に比べて、レモンの皮を失敗なく乾かすことができますし、2月頃はなんとなくフレッシュな香りに触れたいと思うところだということです。

サシェは匂い袋のことで、ポプリまたは単品のハーブを布袋につめます。

今回はレモンのポプリをつめたサシェをつくります。

材料
ポプリの材料は、レモンの皮2〜3個分、レモンヴァーベナ大さじ4、コリアンダーシード小さじ1/2、オリスルート小さじ1/2、レモンヴァーベナ精油3滴。

サシェ1個分材料は、15cm×7cmの布地、上記のポプリ大さじ2〜3。


まずサシェの袋をつくります。
布を裏にして、2つに折って縫い代を0,5cmで、詰め口を残して糸で縫いあわせ、表にかえします。

上の詰め口を残します。

ドライポプリをつくります。レモンの皮をむき、完全に乾かして、仕上げ乾燥をします。今回は、オーブンをつかって40度で40分行います。

今回のレモンは、うきレモン防腐剤未使用のものです。大きくよい香りがします。乾燥したら、はさみで切ります。今の時期ですと、2〜3日できれいに乾燥しました。


コリアンダーシードとオリスルートをそれぞれ乳鉢と乳棒をつかって砕き細かくします。

コレアンダーシードです。砕いた途端に香りが広がりました。生の葉の香りとはちがいます。ポプリやサシェにさわやかでピリッとした感じを与えるために加えます。オリスルートは、保留剤としてポプリにつかわれます。スミレの匂いがするともいわれています。

ポプリの保存ビンに、レモンの皮、レモンヴァーベナ、レモンバーベナ精油をしみこませたオリスルート、コリアンダーシードをいれてわりばしなどで混ぜます。ラベルを貼り約2週間〜6週間、涼しく暗いところで時々ゆすります。


作製したサシェの袋に大さじ2杯くらいポプリを入れて詰め口を糸で縫います。

ハーブティーにするとおいしいレモンヴァーベナとさわやかなレモンのような香りのレモンバーベナ精油も加えました。


レモンのサシェは、机の中に入れたり、タンスの中に入れたり他、くせのないさわやかな香りです。
ポプリの方は、熟成させて香りを楽しみます。

参考文献 愛のポプリ ポプリ ポプリの詩 /熊井明子著





2014年1月29日水曜日

ルームスプレーをつくる。風邪に負けないようにニアウリ・シネオール精油、フランキンセンス精油、リツエバクベバ精油をブレンド。

気分転換にルームスプレーを。

風邪は良いものではありませんが、特にこの時期に風邪をひいてしまうのは困りものです
今回は、すっきりして柑橘の香りもするルームスプレーをつくります。もしかしたら風邪の予防にもなるかもしれません。

材料は30mlスプレー容器分。ニアウリ・シネオール精油2滴、フランキンセンス精油1滴、リツエアクベバ精油1滴、精製水25ml、エタノール5ml。

エタノールをビーカーに入れて、ニアウリ精油を加えます。
今回はフトモモ科で葉、枝から抽出のマダガスカル産のものをつかいます。すっきりした香りで鼻のとおりがよい感じがします。

ニアウリ精油は、気道の細菌他に対して特別な効果を持っている上、免疫刺激作用に優れていますなどとアロマ療法大全モニカ・ヴェルナー/ルート・フォン・ブラウンシュヴァイク著に記載されています。

フランキンセンス精油を加えます。
カンラン科で樹脂から抽出、ソマリア産の精油です。

南アラビアと北アフリカでは、何千年も前からフランキンセンスが抽出されてきて、抗ウイルス、抗菌、血行促進、免疫刺激、精神刺激、不安解消他の作用があるなどと上記の参考の書に記載されています。

リツエアクベバ精油を加えて、全体を撹拌棒で混ぜ合わせます。
クスノキ科で果実からの抽出、中国産です。甘いレモンのような香りです。


低木で中国と台湾で生育し、免疫強化とリフレッシュのためのオイルなどと上記の参考の書に記載されています。


精製水を加えて、撹拌棒で全体を混ぜ合わせて保存用のスプレー容器に入れます。使用時にはよくふります。

できればラベルをはってはやめに1、2週間くらいでつかいます。


ニアウリとフランキンセンスだけでもよいですが、レモンの様なリツエバクベバの香りが入るとまた違います。気分転換用としてもつかうことができます。


2014年1月25日土曜日

入浴剤をつくる。しょうがとハチミツのお風呂。


体を温める食品としてしょうがが知られていますが、お風呂にも利用できます。以前、しょうがとレモン、マンダリン精油をつかった入浴剤を投稿しましたが良い香りで体も温まったようでした。

まだまだ寒さは続きますので、今回はしょうがをつかった入浴剤をつくります。

THE BOOK OF THE BATH/キャサリン・カナー著には身体があたたまるお風呂のレシピとして、ジンジャーティー風呂のつくりかたが記載されています。こちらを参考につくります。

材料は1回分。しょうがカップ約1/2、ハチミツ大さじ2、水カップ2。


鍋に水としょうがを入れて、沸騰したら火からおろし蓋をして15分くらいそのままにします。下に器などを置いて、布や入浴用のハーブを入れる袋などにそのまま全部を注ぎます。


さわやかな香りがします。入浴時にしようがも一緒に浴槽にいれます。

しょうがを入れた袋を別の容器などに置いて、液の方に、はちみつを入れてスプーンなどでよく混ぜ合わせます。

今回はハチミツを大さじ2杯加えていきます。ハチミツは保湿作用などもあるともいわれています。


入浴時にお湯をいれた浴槽にいれてよくかきまぜます。


しようがが入った袋とはちみつを加えた液です。同時にいれます。


体が温まり、入浴後もしばらくは温かさが続きました。抽出した後のしようがも一緒に浴槽に入れた方がしょうがの香りもたのしむことができるようです。