2012年8月31日金曜日

サシェをつくる(2)ラヴェンダーのサシェ。ラヴェンダーとバニラの精油をつかったサシェ


2002年10月英国ウィスリーガーデンにて

(1)ラヴェンダーのサシェ

ハーブを使ったサシェというとラヴェンダーが一般的に用いられることが多いです。ラヴェンダーは香りも持続するのでポプリやサシェに最適です。
ご自宅で育てているラヴェンダーはもちろんですが、市販の乾燥したハーブティーでも簡単に作ることが可能です。

1個分の材料
乾燥したラヴェンダー(市販の乾燥したハーブティーでもよい)・・・・・大さじ2〜3
14cm×7cmの布
15cmのリボン(使用しなくてもよい)針、糸、はさみ
精油・・・・・1〜2滴(使用しなくてもよい)


市販のラヴェンダーでもよいです。


2種類のサシェをつくります。

作りかたは、まず袋を作ります。用意した布を中表にして二重に折り、それぞれ0,5cmの縫いしろをとり縫います。(上部のハーブをいれる部分を開けておく)



二つ折りにしました。茶色の袋は、表に返しました。

布を表に返します。
次に乾燥したラヴェンダーを作成した袋にいれます。自分で収穫したラヴェンダーを使用するのでしたら、完全に乾燥させた後に白熱灯で(10cmほどに近ずける)さらに仕上げるとよいです。
ラヴェンダーは、香りを統合し保留剤としての役目もあるといわれますので、乾燥したラヴェンダーのみのサシェの他に精油を入れて香りを楽しむサシェも作ってみました。(以前、バニラのアイスクリームにラヴェンダーの花を少々いれるとおいしいという話を思いだしましたので、バニラの精油を2滴加えてみました。)

ジョイ・ボウルズのエッセンシャルオイル効能と療法によりますと、バニラの精油の成分バニリンは、抗菌作用、おだやかな鎮静作用があると記載されていました。



最後に袋の口の開いている部分を縫います。ラヴェンダーとバニラのサシェはリボンを使用するので縫わずに、材料をお茶パックにいれて、作成した袋にいれます。ラヴェンダーのみのサシェは口を閉じます。




より甘い香りになったリボンをつけた赤い袋のラヴェンダーとバニラのサシェです。




ラヴェンダーは、ハーブ大百科によりますと、芳香、強壮性のあるハーブで鎮痙、抗鬱、殺菌の他効果があると記載されていました。
ラヴェンダーのサシェを机の上に置いてたまに香りを楽しんだり、ロッカーやタンスにいれたり他いろいろいかがですか。


次はアロマテラピーの集中講座にいらしていたTさんからいただいたラヴェンダーのサシェです。Tさん以外にも、これまで講座にいらした方からサシェをいただいたこともあり、それぞれ素敵な香りで大変有り難く思っています。
Tさんは昨年の震災で被災された方のひとりですが、他県からいらして、大変明るく、いつも周囲がなごやかな雰囲気になっていました。Tさんの今年のラヴェンダーです。ほんのりと甘い香りにスパイシーな香りがプラスされてすっきりとしています。


Tさんのラヴェンダーのサシェです。時々元気をいただいています。








2012年8月23日木曜日

サシェをつくる。サシェとは?サシェの歴史。サシェのいろいろ。

ブログを始めました。どうぞよろしくお願いいいたします。

1回目はサシェをつくるです。


2002年10月英国チェルシーガーデンにて
サシェとは?

匂い袋ともいわれます。絹、絹ゴース、二重にしたオーガンジー、薄手木綿他で作った小さな袋にポプリ(細かくしたもの)、単品のハーブなどを詰めます。
サシェのなかでも大きめのものは、ハーブピロー、ポプリピローなどと呼ばれます。
防虫目的で使われるモスバッグと呼ばれるものや、眠りを誘う目的で枕の下や傍らに置くために使われるスリープピロー、スリープバッグなどと呼ばれるものもあります。
また、アロマテラピーで使われる精油のみを使ったものなどもあります。



柑橘のポプリが入ったサシェ




サシェの歴史

古代中国では、式典や祭りの際に使われたり、結婚する友達に送られたりしました。
古代ギリシアでは、宴会のテーブルにポプリをつめたサシェが置いてありました。
古代ローマでは、ハーブピローの原型である枕やクッションがありました。
エリザベス一世朝のイギリスでは、宮廷の香料の流行が一般にひろがり、身近な花やハーブを用いて作ることができるサシェなどは、多くの本に作り方が記されました。その頃の処方は現在の基本ともいわれています。
ルイ15世の時代に流行したサシェの中身は、既製品として売られているものも詰められていました。
イギリスやアメリカでは、現在もサシェが使われています。
日本最古のサシェは、正倉院御物の香袋(こうぶくろ)といわれていて、えび香(防虫香)は、系統の物がサシェとして用いられていました。

サシェとは?サシェの歴史ともに、熊井明子著:愛のポプリ、ポプリの詩を参考にしました。


サシェいろいろ

私は仙台でハーブとアロマテラピーの店を開いていて、来年の3月で10年になります。店は、講座も行っていて、これまでハーブやアロマテラピーの体験から専門的なものまでさまざま行いました。
サシェの手作りの講習では、眠りに良いといわれるラヴェンダー、ローズ、オレンジピールなどが入ったポプリを使ったスリープバッグや、虫よけの香りに使われるクローヴが入ったサシェであるモスバッグ、レモンピール、レモンヴァーベナなど柑橘の香りのハーブを使ったシトラスポプリのサシェ、殺菌作用があるといわれるタイム、セージを使った靴の中に入れるサシェ、アロマテラピーの講習などでは、初めての方に親しんでもらうため、アロマテラピーの精油だけを入れたサシェなどを講習しました。

講習したサシェ


次回からは実際にサシェの手作り品を展示します。